PBP二日目

310km地点PC2フィジェール、ライスとコーンの冷たい前菜とライスプリンとコーヒーの食事、
さらに鎮痛剤から胃粘膜を守るためにバター2個投入、
補給用にバナナとパンを購入、


右膝はかなり辛い状態、600kmならまでしも、1200km到底持つ気がしない、
とりあえず鎮痛剤は6時間ぐらい効いてくれる、
16錠持っているので薬は最後まで持つかな?


とにかく振動は減らしたいのでエアーを抜く、
多分フロント6Bar、リア5Bar(チューブレス)位だと思う、


街に上がるちさな上り、普通だったらダンシングでスピードを落とさずに上りたいところ、
でも、今はインナーローで片足走行、
右足は全く力がかけらでない、



390km地点PC3、タンテニアック
サンドイッチを二種類買って一つを補給食に、
このへんから記憶が断片的になってくる、
次から次へ、たくさんの参加者に抜かれてゆく、
右膝の痛みは薬が効いててもかなりのもの、
小さな上りがくるたんびに止まりそうになる、


次のPCルディアックで決断しなければなるまい、
そこでやめてモンサンミッシェル観光もいいかな…
ふと思いついた弱気な思いを打ち消すように、
リタイヤすればあいつは必ずこういうだろう、
「私と練習していたせいでリタイアしたんだ…」と、
そんなセリフは絶対に吐かせるわけにはいかない
私がリタイアして傷つく人が一人でもいるなら、
タイムアウトになるまで走り続けよう。


450km地点PC4、ルディアック、
何を食べたか覚えていない…
ドロップバックで電池交換、
空気圧をチェックしようとフロアポンプを借りようとすると
スタッフがやってくれるというので、フロント、リア共に6Barでお願いした。


走り出して、最初の下りですごく跳ねる!!!
あわててエアーを抜く、前後とも1.5Barぐらいだろうか、
しかし、再び走り出しても症状は変わらない、
抜重動作が疲れて遅れているのか…と思っていた、
でも実際はエアーが11Bar位入っていたようだ…
(750kmのルディアックで測ったところ前後とも9Bar以上入っていた)


走りだして1時間もしたところ、膝が限界を迎えた、
薬は効いているはずなのに痛くて上死点に全く上がらなくなった、
諦めてペダルを外し橋の欄干に腰をかける、
とたんに眠気が襲ってきてこっくりこっくり船をこぐ、
たくさんの参加者が声をかけてくれ、何台ものオフィシャルカー止まってくれる、
そのたんびに親指を立てて、のーぷろぶれむを繰り返す、


30分程で走り出す、痛い…辛い…苦しい…


520km地点PC5カレ、
何をしたのか全く記憶なし、
ブレストに向かう峠の下りで先頭集団とすれ違う、
あはっ、こんな状態でも前回より速いみたい、
(前回すれ違ったのはルディアック‐カレ間)


ブレストの街中のアップダウンは地獄、
上りはインナーロー、下りは右足のペダルを外す、


PC6、折り返しのブレスト、
ここまで26時間台、笑っちゃうよ、
とにかく後53時間かけて帰らなくっちゃ…


PC7カレ、全く記憶なし、


PC8、770km地点ルディアック、
往路のルディアック‐ブレスト間は6時間で走っているのに、
復路はおそらく12時間程かかった、
眠った記憶なども全くなし、
ただ、雨に打たれて寒くってジャージの下に新聞紙を入れたっけ…