PBPの旅六日目

2時間の仮眠を取って2時にブレストを出発、

えらく寒さを感じます、

 

走り始めても全然暖かくならなくって吐く息も白くって真冬のよう、

80㎞は知って到着したカレーで休憩しちゃうとさらに冷えちゃいそうなので、早々にスタート、

夜明けが待ちどおしいです、

夜明けとともに霧が立ち込めてきました、

体が濡れてさらに冷えてしまう感じ、防寒をしていない足元がつらいです、

日が上がっても寒さは収まらなくってしばらくは防寒着を脱ぐことができませんでした、

暖かくなり始めた750㎞地点のルディアックで長めに休憩しようと思いましたが

どうも寒さで胃腸の動きが止まってしまってその前のPCで食べた食事が消化していない模様、

なので補給食のパンを三つほど買って、漢方胃腸薬を飲んで出すものだして、走り始めました、

しかし、この薬が逆効果だったようでえらく胃が痛んできました、すぐに胃痛用の薬を飲もうと停車しますが、用意していた薬がありません、

あースーツケースの薬の袋に入れたままだったよう、スクラノファート、もブスコパンも用意してあったのに…

しょうがないです、ひたすら我慢で走ります、上りはまったく力が入らず10km/hがやっと、

大量の参加者に抜かれて行きます、

その中に、KさんとIさんの神様二人組の姿がありましたが、まったく付くことはできませんでした、

 

840㎞地点のタンテニアックでも900㎞過ぎのフジェールでも食べたものが消化されず胃に残っていて、食料を取ることもできず、水分補給も最小限にしていました、

 

再び日が落ちてきました、冬の衣装に変えて走り始めるとまだ少し着替えるのは早かったかなと思えるぐらいあったかさを感じます、

それとともにありがたいことに内臓が動き始めてくれました、

胃痛はいまだに残ってはいますが明らかに胃の内容物は減っている感じです、

久しぶりの空腹感、持っていたパンを次々口に押し込みます、

あー食べられるっと本当に幸せだー!

 

ちょっと元気になって走っていると前方に見慣れた走りの方が、

レジェンドKさんとIさんです、

次のPC、1020㎞地点のビラインデジェルまであと10㎞ほどなのでご一緒することにしました、

日が変わりころに残り200㎞となりました。