山小屋生活二日目

team10802008-05-04

今年の山小屋は暖かいです。
例年は日が暮れると石油ストーブを二つつけなければ寒くって仕方がなかったのに、
昨日も今日も暖房が要らない感じ、
昼間は半袖でOKなくらい、どちらかというと暑いくらいです。


今日は浅間山の南側を走る予定、
朝5時前に起床して、5時半には出発、まずは峰の茶屋まで登って、
そこから駐車場脇にある浅間山林道を下ります。
ほとんど車が入っていないようで倒木が多く、
道も砂地でタイヤが少し潜る感じ、
ハンドルが取られないように慎重に下ります。
30分も下ると最下点1100m林道です。

ここから上り、空気圧は下限以下の1.8と2.0kg/l、でもリアがずるずる滑ります。
リアのグリップを回復しようと後ろに体重をかけると前輪の接地感がなくなり、
バランスを崩しそうになりますし、みんなどうしているんだろう…
結局前輪を優先して、サドルの先っぽに座って踏み込むトルクの変化を小さくして進むことにしました。


全く人っけのない道、気づけばたくさんの小鳥の声が聞こえます。
とっても特徴的なさえずりも多くって、そちらの知識があれば楽しいところだろうなって思います。
遅めのふきのとうもちょうど頭をだしたところ、たらのめはまだ硬いつぼみのままです。


標高1300mを超えて傾斜も緩やかになり、小諸の町並みが開けてきます。
石尊山から流れてくる川の水が温泉のせいで黄土色だったり、
目の前を鹿や大きな鳥が飛び立ったりと、驚きいっぱいです。


1500m林道も8時過ぎには終点に到着、遅めの朝ごはんを食べていると、
第一村人登場!パジェロで颯爽と?現れたのは、天狗山の番人、連休中は山小屋の管理だそうです。
この方、実はかつての総理大臣、細川護煕?の別荘の管理もしているそうで、
お話がとっても面白い、
浅間山荘までのけものみちを教えてくれるとのお言葉に甘えてしばらくご一緒させていただきました。


浅間山荘からは硬くしまった林道をチェリーラインまで下る、ダイハツウインターラリーでSSに使われていたところ、
初めてペースノートを読んだのもここ、
あの時は雪で道幅が半分ぐらいで、谷側は雪の壁があったけれど、
30年経ってもコーナーの要所要所を覚えているのが不思議な感じ、
びびりながら下っている自分に、年をとったな〜って痛感させられました。


菱湯温泉からは地図に載っていない浅間林道を走ります。
こちらに来ると、浅間山の火山灰等による砂っぽい道ではなくて、
土と砂利からなる道に表情が変わります。
30分ほど小さなアップダウンを繰り返して恐怖の地蔵峠へのK94にたどり着きました。
この道、R18から峠まで11kmで1100m上る斜度10%の道、
しかもアザミラインのように異常に急なところがあるのではなくて、
コンスタントに10%前後が続きます。
さらに希望があれば斜度は少し緩くなりますが後5km、350m上の池の平まで走れるおまけつき。


いったん下界に下りてコンビニで一呼吸ついてアタック開始です。
でも、のっけから動かない…
舗装路ではタブーとしてきた(一回しか使っていない)フロントインナーにとっとと入れて、
じわじわ上がって行くつもり、
でも、あまりのいい天気に給水が間に合わないようで
途中から脱水でまっすぐ走れなくなってきました。
残り1kmは22×28にまで入ってしまい歩くような速度です。
一時間半以上かかって(Ave6km/h台)やっと峠に到着、
手足がひどくしびれてしまっていて、こんな状態久しぶり、
ソフトクリームとオレンジジュースでぐったりしながら一息ついて、
池の平らまではのろのろ、池の平でも30分ほどぶっ倒れていました。


池の平の標高は2060mを少し超えて、じっとしていると汗が冷えてきて寒きなってきます。
でも、ここからは路面良の下り、高峰温泉までのろのろ運転の車をつぎつぎパスして、
車坂峠の上りもがんばって、
最後の嬬恋に下る北斜面の林道は…雪で真っ白!!!
う〜、2000mから1700mあたりまで乗車できたのは半分ぐらい、
後は雪の中ひたすら押していました。
つかれた〜〜〜


でも、標高1400mあたりのしゃくなげ園は花開いている木もあって最近は暖かかったのかな?


最後に嬬恋のおいしい水道の集水場(出水温度7℃の軟水)を見学して
3時過ぎに山小屋に帰って着ました。
走った距離はたった100km、トータルAveは10km/hを割っていました。