山小屋生活三日目

team10802008-05-05

天気予報では雨の予報でしたので、
予定していた鳥帽子岳周囲の林道はあきらめて、
初日に走った軽井沢林道の200mほど高いところを走る高倉山林道と
小瀬林道をつないで中軽井沢に向かうことにしました。


軽井沢林道に入ってすぐに分岐する高倉山林道は、
そこから一気に標高を稼ぐために激上りさせられます。
路面も砂地ですごい抵抗感、とたんに汗が噴出します。
雨粒は落ちてきていませんが、深い霧と体の熱気で
めがねが両側から曇ってしまいます。


天気のせいか鳥のさえずりも耳にすることはなく、
私が作ってしまう、タイヤが砂粒を踏みしめる音と小枝を踏む音も
すぐにその静寂に包み込まれてしまいそうで、
5mほどの視界しかない霧深い唐松林は、まるで墨絵の中にいる様、
あ〜、こんな感じ好きだな…長くはいられないけれど、
立ち止まっているには怖すぎるし、
車で走ったり、自転車で下るには先がぜんぜん見えないし、
こういう場所って歩いていたり自転車でのろんろ上っている速度がちょうどいい感じだと思います。


小瀬林道はフラットで路面もしまっていて走りやすい林道、
斜度もダートを下るには程よい傾斜であっという間に星野温泉に到着です。
全身泥だらけなのでまずはトンボの湯で汚れを落とします。
時間が早かったのでまだお客さんもまばら、ゆったりお湯に使って
気持ちよく脱衣場に出てくると、そこは戦場になっていました。
一時間違いで天国と地獄でした。
風呂上りにお茶でもと思いブレストンコートに向かいますが、
やっぱり自転車の格好はちょっと場違いな感じ、
石の教会見学に変更しました。
でも、すごくよかった…
日本の教会って木造のものが多いじゃないですか、
でも、フランスで見た教会は田舎の村の教会でも立派な石造り、
やっぱり教会は石でなければ…
外見は独特のよく言えばゲージツ的な建物なのですが、
内部の石組みを眺めているうちに、
高校時代に見た『ブラザーサン、シスタームーン』を思い出しました。
自分の持つ教会のイメージ、その原点ははあの映画の中の石造りの小さな教会なのかも知れません。
隣の教会では日曜日にゴスペル礼拝をしているそうですし、
今度、日帰りでぶらっとこようかな、なんて思いました。


ホテルでのお茶はやめにして、トンボの湯の並びのハングリースポットでのどを潤して、いい気持ち、
めがねをはずしてボーっとしながら外を眺めていると、あれ人がいない…
めがねをつけてよく見ると窓の外はたいそうな雨降りになっていました。
気温もだいぶ下がってきてそれらしい寒さになってきました。