北海道1000㎞二日目

日が変わって最初の峠は200mアップ、雨はますます強くなってます、

ただその分霧は少なくって見通しはいい感じ、

ほどなく峠を越えて下りに、路面は悪いし水は溜まっているしでゆっくり下ります、

左コーナーを大きく回っている途中で車線内に鹿を発見、余裕をもってブレーキング

、手前で一旦停止するまでシカは動きませんでしたよ、

こっちが止まったとたん跳ねるように逃げ出しましたが、一歩目は樋爪が滑ってその場飛び状態、どう動くかわからないので止まるのが正解みたいです、

しかし雨の中でも月明かりはありがたい、ライトが照らしているわけではないのにシカの存在が分かるってホント助かる、新月だったら当たっていたと思います、

 

次が摩周湖の上り550mアップ、そろそろ夜が明けてきました、

周りの林では鹿がうごめく音や鳴き声がずっと続いています、

いつ飛び出されるかひやひや、

でも視界が利くようになってくるとかなり安心して走れます、

ほどなく頂上まで上がって通過CPの写真撮影、みるみる霧が深くなってきました、

下りは徐行運転、せっかくのきれいな舗装がもったいないです、

 

490㎞地点、弟子屈町のコンビニで休憩、この先はクマの多発地帯ですが日中は出てくることは少ないとのこと、

アップダウンを繰り返しながら進みます、

520㎞地点のコンビニで休憩、雨も上がったので雨具を脱いじゃいます、

 

ここからが地獄、大型車両が行き来するR272、路肩はガタガタなので5回転位漕いだらあとは惰性で進む感じ、路面を選んでなんか走れないので振動で手の平がやばいです、

20㎞程でR272からやっと離脱しましたが、今度はアップダウンの連続、気温も上がってきました、力がどんどん削られていくのが分かります、

 

580㎞地点、釧路のコンビニで冷やし中華休憩、水の消費も50㎞/1Lになってきました、

ここからは路肩の広い海岸沿いの平坦路、途中の道の駅で出すものを出して(大は道の駅利用が落ち着きます)向かい風にも負けずに進みます、

ちょっとボーとしている間に山間に入ってしまいおかしいなの止まってGPSをのぞき込むとミスコース、左折ポイントから6㎞進んでしまいました、

なんかどっと疲れちゃいました、

道も定期的に横切る横溝で足を止めるのでペースが上がりません、

足に来る疲れというより振動にやられ始めている感じです、

日が暮れる前に通過CPの写真撮影を済ませて再び内陸へ、

 

660㎞地点のコンビニで休憩、胃の調子が今一つなので胃薬も飲んでおきます、

明るいうちに十勝の街中に入ってきました、

これがよかったのか悪かったのかえらい車の量、路肩は排水溝と路面の荒れがひどくって20km/hすら出せません、

日が陰ってくると交通量は減ってきましたが今度は路肩がなくなっちゃいましたよ、結構体の近くを追い抜いていく車が多くって恐ろしいです、

710㎞地点でコンビニ休憩、さらにその先の通過CPにもなっている道の駅でトイレ休憩して狩勝峠に向かいます、たぶん北海道で一番走っているであろう峠です、

途中レッグ&アームウォーマーと雨具の上を羽織って防寒しときました、

幅の広い一定の斜度の上りでとっても走りやすいです、ほどなく峠通過、

下りも道幅が広くって走りやすいだろうと思っていたところ路肩を示す矢印の緑も電飾がメガネに反射して前方が全く見えません、仕方ないので減速して下る始末でとっても損した気分、なんて思っていると前方に褐色の影が…

えっ、鹿三匹!!!とりあえずフルブレーキングして激突回避しました、

減速走行していてよかった、でもブレーキかけた瞬間左の二の腕が突然熱くなり、力がうまく入らなくなっちゃいました、

ブレーキはかけられますが上半身を支えることが意識しないと難しい、

無意識だとひじがどんどん曲がってしまい自転車が左に曲がっていきます、

まずい、痛みがないだけにたちが悪い、とりあえず右腕荷重で走り続けます、

 

790㎞地点、南富良野町のコンビニで休憩、

気温も下がってきたのでカップ麺をいただきました、

左の二の腕の状態はわからないけれどこのままいくしかありません、左腕で体を支えられないのでボトルは左手でとるしかありません、

また右足を強く踏むと左腕の負担が大きくなるのでメインは左足になります、

トータルの出力はどえらく低下しそう、うまくコントロールしなければいけません、

 

あれこれ考えてしまい長々とコンビニに居たので日付も変わってしまいました。