朝4時に起きたら激しい雨、
積極的に自転車は中止にして、
手ぶらで新幹線で京都に向かいました、
今日は駅弁の種類を変えたかったので東京駅出発です。
新幹線を降りて隣のJR奈良線で一駅、東福寺駅に向かいます、
このパターンはすでに2回実施しているので余裕こいていました、
が、いつまでたっても電車が入線してきません、
さらに隣のホームの電車が出発準備風、
時刻表を見ると…そう今日は日曜日、
平日と異なり電車のホームがお隣になっていました(涙)
さらに、京都はとってもいい天気で暑いぐらいです(号泣)
ということで予定より20分遅れて、東福寺塔頭の光明院に到着、
あ〜こんなに遠かったっけ…自転車使いたい…
光明院波心庭、重森三玲さん作庭です、
とっても広い庭に
三尊石組が三つあってそこから放射線状に石が並べられていて
お釈迦様からの後光を表しているらしいです、
さらにコケの中に波頭の泡を表す無数の栗石がちりばめられていたり、
大刈り込みもダイナミックにカールしていたり、
遠くてよく分からないけれど
白砂の中に色合いの違う石があったり、平石があったり…
あ〜双眼鏡ほしいよ〜
なんて、またしても興味本位の見方をしてしまいました。
続いて東福寺塔頭、分陀院(雪舟寺)
こちら鶴亀の庭は雪舟さん作庭、三玲さんの改修ということ(自信はないです)
さらに東庭は三玲さん作庭とのこと、
茶室から望む縦長の東庭とその奥に広がる鶴亀の庭の眺めって
どっかの写真で見たことある感じ…
京都のお寺の庭ってよく蓬莱山からの流れの源があって鶴がいて、亀がいてという石の配置がありますが、
蓬莱山や亀は分かりやすいのですが(石を寝かせるとみんな亀ともいえる?)
鶴はぜんぜん分かりません、どうイメージすればいいのか???
とりあえず今後の課題でしょうね。
同じく塔頭の天得院はこの時期限定の桔梗の咲くお寺、
方広寺の家康の怒りを買った例の鐘銘選んだ方が和尚さんで、
一旦取り壊されたお寺だそう、
そっちの方が興味がありましたがまったくその方は触れていませんでした、
う〜ん、桔梗あんまり咲いていません、
正直桔梗には興味なかったので失敗かな、
拝観料を払っているので何とか面白いところを探しますが
強いてあげればマシュマロみたいに選定してあった庭木が面白かったです。
同じく塔頭の霊雲院、
方丈南庭は江戸時代の庭を三玲さんが修復、西の臥雲の庭は三玲さん作庭です。
細川家から送られた『遺愛石』を須弥山に見立て中心におき
九山八海の宇宙観を描いているとのこと、
臥雲の庭は無心で空を行く雲と同じく無心で流れる水の流れを表しているそう、
…やっぱり無心にはなれないや、
手入れが行き届いていないし、
ちりばめられている灯篭はどなたかの寄付?
違和感いっぱい、残念な感じでした。
実はこれらの塔頭は全て一度以上いったことのあるお寺、
三玲さんの存在を意識して見る事で感想も変わるかと思いましたが、
やっぱり一押しは光明院かな(四度目だし)
東福寺のご近所ということで
修復ばっちりの智積院へ、
まぶしい…全てがバブリーで面白い、
宝物館の照明も明るくなったし、
長谷川等伯のさんの複製もいい感じ、
さらに現代の新しい墨絵による襖絵も奉納されていて
庭は手抜きなど一切なく、泳ぐ鯉も、甲羅干しの亀もとっても優雅、
金堂も新しく修復されとってもきれい、
木鼻貘なんかグラディエーションかかってました、
やっぱり修復されているのいいな〜
次に行く途中、三条によってどうしても行きたかった和菓子屋さん月餅屋直正へ
お店に入ると水無月が山済みになっていました、
やはり京都の6月のお菓子は水無月なんでしょうね、
しかし皆さんすごい量を購入して行っています、
私は蕨餅と店名の饅頭、それと和風メレンゲ購入、
木曜休みですが、またひとつ立ち寄りたいお店が増えてしまいました。
そしていよいよ本日のメインイベント、
重森三玲美術館へ、
かつての吉田神社の社家鈴鹿家を改装したそうで、
コンパクトなお庭、
なのですが庭の印象がのこっていない…
何か3Dの絵画を見ていたようで不思議な世界でした、
お茶室も拝見して、
ほかの見学者がそそくさと帰る中、
思い切って質問をしてみました、
「東寺の観智院は…」
「観智院は三玲の作ではないんです、でも真言宗の作庭の話がきたらすごく喜んだでしょうね」
それから高野山の宿坊のお庭を上手に拝観する方法や、江戸時代庭石が寝た話、逆になぜ庭石を立てるか、三玲さんが日本庭園の測量をしたスタッフのお話、そしてお勧めのお庭や絶対見てほしいお庭を教えていただきました、
まだまだ聞きたいことはたくさんありましたが、正直お話できるだけで舞い上がっちゃってぜんぜん聞くことができなかった、
でも、これだけでもかなり拝観時間オーバーしちゃいました。
中門を出て一礼して次に向かいます、
あれ?なんで観智院に三玲さんの庭があると思っていたんだ?
確かに5月に行く以前に一回行っているけれど、
そのときは密教の方に興味があったから庭なんてスルーしていたし、
何かで読んだ記憶もない、
いつの間にかそう思い込んでいたいた、これって以前にもこんなことあった…
次に行くのは大徳寺の塔頭軍、
先ずは鍋島岳生さん(三玲さんの測量仲間)作庭の龍源院、
こちらの坪庭も是非にとお勧めしていただきました、
方丈前庭は蓬莱山、鶴島、亀島からなる枯山水、
基本的な形でかつシンプルなので素人にも分かりやすい、
蓬莱山からの流れもなく、
一定方向にひかれている砂紋が強い意志を感じるとともに、
なぜだか逆にとっても穏やかな静けさを感じました。
方丈の裏手の北庭は三尊石の須弥山と遙拝石そして全面の杉苔からなる
宇宙感あるもの?かもしれない、
こちらのお庭も基本的な形、素人でも感動できます、
こちらのものは古くから(室町時代)のお庭のようです。
そして、お勧めされた坪庭は…
やばい、吸い込まれる!
私の感性では届かないようなすごく深い作品なのでしょうが、
自分はブルベで後10kmを切ったときみたいな感覚になりましたよ、
変なの???
後、阿吽の庭もあって、どれも潔いのに凛としてまっすぐな感じ、
鍋島岳生さん、私、はまってしまったかもしれません。
続いて瑞峯院、三玲さんのお庭です。
方丈前庭は蓬莱山そびえる枯山水、
蓬莱山からの流れと脈打つような躍動あふれる作品かと勝手に思いました、
突き出している半島が龍の頭にも見えたり、出航する船に見えたり
想像力をかき立てます。
方丈裏手のお庭はうって変わって直線的な砂紋が静けさその奥に潜む強い意志を感じさせてくれます、
この庭は七つの石組みによりキリスト教の十字架を表しているそう、
瑞峯院は当然禅寺ですが開祖が豊前豊後の大友宗麟公であったこともあり、
キリスト教の保護にも尽力されたそうです。
続いて、お勧めされた大仙寺、
写真撮影一切禁止のお寺でした、
ここから変なムード、
説明の方が付くのですが、お庭や建物の説明は簡単で、
話すことは現住職の経歴や書の販売についてばかり、
さらに出口付近には現住職の関所がある模様、
住職とのお話を楽しみにしてこられた方にはいいのでしょうが、
私は時間の許す限りお庭が見たいんですよね〜
とりあえず一周は付き合って二周目からじっくりお庭観察、
蓬莱山の石組みや流れの豊かな様はすばらしく、
船石も亀石も鶴石も分かりやすい、
方丈を取り囲むように流れを二分して大海を現す白砂のみの前庭に注ぎ込みます、
もっとも三玲さんが影響を受けたお庭だそう、
古い作庭ですが、現代の形に通じるものが多く見られました、
関所では一周目で一緒だったカップルが足止め、さらにお財布オープン中、
このチャンスは逃すまいと今日一番の早足で下駄箱にたどり着きました。
せっかくのすばらしいお庭がちょっとなま○さいムードで残念な感じ、
せめて庭の写真はいいんじゃないでしょうか?
(以前ブログで庭の悪口を書いた人がいて、寺側が削除を要請したけれど聞き入れてくれなかったそうで、それからみたい)
裏に回って今宮神社、
なんと夏越の輪くぐりできちゃいました!
ありがたやありがたや、
おもかる石もけっこういい感じ、
なので、飾りやであぶり餅もいただきました。
なんだかんだでもう17時過ぎ、
バスで四条に戻って錦市場でお土産&買い食い、
新幹線が20時なのではじめての京都タワーも行ってしまいました、
京都タワー楽しい、また行ってしまいそうです。
自転車なしだとすごく歩いた感じ、
結構足に来ていました、
新幹線ではビールでしっかり寝落ち、
品川駅がとっても近くでした。