宇都宮600km一日目

仕事が終わって、夕飯食べて後片付けをしているうちに午後8時になってしまいました。急いで着替えてスタート場所の宇都宮サイクリングターミナルへ向かいました。


スタート会場には午後10時40分に到着、お隣は同じTEAM GIROのA川さん
「今日は仮眠なしで行ってみたいと思います」と、宣言しちゃいました。


今回の目標はずばり300kmを12時間でクリアーする!
宇都宮のコースは前半の300kmがフラットなので、風さえ裏切らなければチャンスありと見ています。


ところがスタート時間が近づくにつれ冷たいものが落ちてきました。
またしても雨!?今年6回目です。


23:50
いつものように車検を受けブルベカードにサインをいただき、即スタートしようとすると、00:00まで待って欲しいとのこと、
日付が変わるのに合わせて30人が一斉スタートとなりました。


スタートとともに先頭に出てしまったので
柄じゃあないのですがペースメーキングなどすることに…
しかし10kmほど走ったところで自分の体がかなり重いことに気付きました。
これはまずいと、とっとと先頭から降りようと後ろを振り返ると…
誰もいない…一人で勝手に走っていたようです。


雨脚はけっこう強いのですが、幸いにも風はフォローなのでそのまま行くことにしました。
しょっぱなから一人なのは初めてなのでかなり不安はありましたが何とかなるでしょう。
雨は50km過ぎには上がって、途中小さなミスコースはありましたが03:40、100km地点の日立のPC2に到着しました。
9人の大集団の後続もすぐに到着して、その中にはA川さんやAJ千葉の皆さんの元気なお顔がありました。


私はトラックの多い道は集団走行するのを控えた方が良いと思っているので(トラックが追い越しをかける時に対向車線にはみ出す距離と時間が長くなるから)あえてこのまま先行することにしました。


日立から大洗、行方とフォローの風で快適なサイクリングです。
しかし土浦に向けて北西に進路を取ると風は一気にアゲインストとなり25km/hがやっとの状態になってしまいました。
それでも200km地点の土浦には07:35には到着、ちょっと長めの休憩を取りました。


土浦からは筑波山の東側を抜けて友部経由、日立に戻るのですが、相変わらず風はアゲインスト、さらに太陽まで出てきて気温が一気に上昇してきました。
それまでは40kmでボトル1本の水分摂取だったんですが、50kmでボトル2本が空になる状態に、
レーパンから滴る汗で靴の中がグチョグチョです。
頭もなんか働かなくなってしまいグローブをどこかに落としてしまいました。
かなりへばった状態で300km地点の日立に戻ってきたのは11:30でした。
やった〜!本日の目標達成!
気が緩んだのか、ここでは40分近く休憩してしまいました。
さらに再スタートすると強烈な睡魔が襲ってきました。
追い討ちをかけるように空からは雨が、最初は気温が下がって助かると思ったのですが、そんな生易しいはずがありません。
雨脚はすぐに激しくアスファルトをたたくようになり、道一面が川となってしまいました。
当然、追い抜きをかける車、対向する車問わず激しい水しぶきを私に浴びせかけてくるので、これ以上はちょっとと思い、屋根つきバス停に避難することにしました。
時刻表で後3時間バスが来ないことを確認した直後、意識を失ったようです。
30分ほど寝たのでしょうか、雨も小雨になったので再スタートです。
しかし10分もしないうちにまた激しい雨脚になってしまいました。、こうなるとどうでもいいやと言う気分になって、もう雨宿りはなし!濡れるがままで走り続けます。
365km地点の塙のPC7でもペットボトルを持ったまま15分ぐらい寝てしまいました。
でもこの睡眠で眠気は綺麗になくなり、水しぶきを浴びながらでもかなり爽快な気分に
ただグローブが無いと手がけっこうすべるのと、手全体が長くお風呂に入っていたようにふやけてしまい冷たくなってきたこと、
さらにおけつがレーパンのパットとすれ始めたので、道端で大量のおけつクリームを又に塗りこむことになりました。


白河を越えても雨は激しくなるばかり
バケツをひっくり返したのから、滝に打たれているにグレードアップした感じ、
チェーンのウェットオイルも100km持ちません。
まだ午後4時台なのにあたりは薄暗く車もライトを付けてくれないと確認が難しい感じ、もちろん私もライトオン!
で、肝心の猪苗代の上りはアプローチでじわじわ上がっていたので、本格的な上りはトンネルまでの4kmほど、助かりました。


トンネルを抜けると、なんと道路はドライ!さらに風はフォロー!最高のシチュエーションに感激!
猪苗代湖を囲む山々は夕日に赤く染まってとってもステキ!
でもカメラは冠水してしまい使用不可に…


風に乗って、野口秀雄記念館前のPC8に着いたのは日が暮れる直前の19:15でした。
ここのスタッフの方は土浦でチェックしていた方々で高速道路でここに着たとのこと、その交通費だけで参加費なんて消えてしまうのに、頭が下がる思いです。
ここではいつもの食料補給のほか、ヘッドライトの電池交換、Qシート入れの修理(ジップロックが風で破れた)チェーンオイル増し漬け、お腹と背中に新聞紙を入れてと、グズグズしてたら20:00をかなり回ってしまい、あわててアゲインストの風の中スタートして行きました。


20km/hがやっとの風の中、走り出してしばらくするとサドルバックリアタイヤにすっていることに気付きサドルバックを縛りなおし、さらに走り出すと…リアタイヤパンク
幸い雨に濡れたばかりのチューブラーはとってもはがしやすいので5分ほどで復帰できました。雨の中でやられなくて良かった。


白河まではほぼ来た道を戻るので、雨が上がっていることを祈りながらトンネルを抜けると、祈りが通じたのか降ってはいるけれど霧雨程度で、これなら下れると思ったのですが、逆に細かい雨粒が眼鏡に付いて全く見えない!結局ブレーキを頻繁に掛けながらソロリソロリと下ったのでした。
途中猪苗代のPCから35km地点で 7人集団に遭遇、皆さんも頑張っています。


集団とすれ違ってしばらくすると片側のヘッドライトが薄暗いような…
さらに10分ほどでもう一方も暗くなってきたような…
センターラインもあまりはっきりしないくらい光量が落ちてきてしまいました。
街灯など全くないゆるい下り、とりあえずガーミン用に持っていた単3電池2本をヘッドライトに入れ替えて、なんとか見えるセンターラインと、大雨によって道路の轍に出来た水溜りをタイヤが切る音を頼りに10km先のコンビニまでなんとかたどり着きました。
よく考えるとすでに12時間以上ライトを点灯していたんですよね。


再スタートして新幹線の高架まで降りてきたところでまたしても土砂降り!
さらに那須高原へと上りが始まります。
蛍がひらひら舞い降りてくる県道の上りはあっという間におしまい、那須高原って標高低いのね?
しかし、この後30km以上にわたる細かな上り下りの切り返しは本当に参りました。
上りは膝も痛くなってきて全く踏めずインナーロー、下りは霧とざーざーぶりの雨(どちらかにして欲しい)のため視界が全く利かずそろりそろり、ブレーキ掛ける握力もなくなってきました。
ふと時計を見ると23:57、24時間でどのくらい走ったのか00:00までカウントダウン開始です。時計の時報がなった時、距離計は551.5kmを表示していました。