福岡1000km一日目

朝8時起床、
おもむろにいなり寿司をほおばり
テレビで台風情報を確認、
中止にならないかなぁ…
内心思っていたりして、


博多駅から新飯塚駅まで3両編成のローカル線で45分ほど、
のどかな風景が続くのかと思っていましたが
さもあらん結構都会、
新宿駅からの私鉄に乗っている感じでした。


新飯塚駅で自転車を組み立てていると
ナルシマジャージの外人さん登場、
ひょっとしてヒックスさん???
こいつは高速ブルベになる予想、
先頭集団には絶対に入らないと決意しました。


走り始めるとRDからチェーンが当たる音が…
なんとプーリーゲージの一部が曲がってチェーンにあたっています、
アーレンキ突っ込んでてこで直そうと試みますが
どうやってもプーリーに力がかかってしまうのでこのまま行くことにしました。


スタート会場にもう少しというところで11時間組とすれちがいます、
その中に会長発見、頑張って〜


スタート会場では沢山の参加者が談笑中、
皆さんにご挨拶しながらウロウロしていると
今朝の6時の便で到着したAkiさん登場、
二人して千葉ジャージです。


12時のスタートに向けて気温がぐんぐん上昇していきます、
たまらず日陰に避難、
岩本会長から何時間予定か聞かれて思わず50時間って正直に答えちゃいました、
台風が来るのに、高速先頭集団に乗らないのに
そんなの無理だよね〜


岩本会長の走りたければ走ってきな的なぬる〜い(暖かい?)ご挨拶のあとに
ぱらぱらと皆さんスタート、
もうスタートしていいんですかね???
かなりもやりながらのスタートとなりました、


まずはAkiさんと一緒に進みます、
しばらくするとOchiさん、さらにMassaさんと合体、
さらにさらにフィリップが、そしてヒックスもが連結
あっという間に最強集団が形成されました。


いや〜速いよ〜


雨もポツポツきました、こっちも早いよ〜


小さなアップダウンを繰り返しながら大分へ、京築アグリラインに入ります、
ヒックスの上りが強くってこの辺で連結解除、
実はこれがいけませんでした、
アグリライン最後の峠を超えた最初の右ヘアピン、
ウェットかつインが落ち込んでいるので慎重に入ると
前輪が簡単にすっぽ抜けました!
まさかこのスピードですっぽ抜けるなんて思ってもみなかったため
右足を出す準備もしていなくって見事に右側落車、
まだPC1にも届いていないのに…


体の被害は肘と肩と腰に擦過傷、
自転車はハンドルが曲がって、ボトルゲージが割れ、
タイラップで止めてあるリクセンカールが脱落、
ステム緩めてハンドル直して、
ボトルゲージはビニールテープで補強して止め位置をずらして、
タイラップは6本全部交換、(スペアのタイラップはあと12本)
擦過傷にはバンドエイド6枚貼って抗生物質と痛み止めを飲んで再スタート
どのくらい止まっていたのだろう…


雨は本降りになってきました、
肩の傷に雨が当たるとかなり痛みます、
でも、肋骨や鎖骨は大丈夫そう、走り続けることがでいそうです。


104km地点のPC1、Massaさんと遭遇、集団は分断した模様、
でも、もうそんなことはどうでもよくって
体の具合と自転車の具合に集中して単独で走ることにしました。


PC2から国東半島へ雨は小康状態です、
ずっと後ろに一人ついていますがそんなことどうでもいいです、
自転車の具合が気になって全神経をそっちに注ぎます、
ハンドルまだ曲がっているみたいだし、ヘッドも緩んでいる、
まさかコラム折れていないよね…


そんなことをしていたものでPC2手前を5kmほどミスコース、
174km地点のPC2、19:00到着、
大方の11時間組に追いついたみたいです。
自転車のヘッド周りを調整して
スタッフの方に怪我を写真に撮ってもらって
再び走り始めますがライトの向きが下向き過ぎて調整し直し
なかなか前に進めません。


ほぼフラットなルート、しかし路面が悪い、
怪我をしている右側をかばっているためか
左手にやたらと負担がかかるし、腰の具合もおかしい、
風はまださほど気にならないですが雨は断続的に降り続いていて
路面はず〜っと濡れていて、水たまりも大きくなってきています、
しかし気温が高め、なのでレインウェアはなしで半袖短パンのまま行きます。


270km地点、臼杵のPC3には23:00到着、
グローブを外すと左手の手のひらには水膨れができていました、
なんとグローブの甲皮の生地が伸びきってしまっていて
グローブもゆるゆるになってしまっています、
かなりまずいことになってきました。


PC4に向かうR10は海から離れて谷間を走るルート、
ゆるい上り下りを繰り返しながら進みます、
谷間なので風は弱いのですが大粒の雨がいよいよ落ちてきました、
真っ暗の中、雨つぶが道を叩く音と激しい川の流れの音が全てを包み込んでしまいました。