山小屋生活夏5日目

今日はそこそこ早起きです、やる気満々です。


朝7時半には山小屋出発、フルサスMTBで国境平を目指します。
いつもの長倉山林道の反対側、
道路脇の新しいもみの樹の植林付近に頭を突っ込んで中の様子をうかがいます。
林の中の暗さに目が慣れてきますと、
すぐに見つかりました、軌道の跡らしき2mほどのくぼ地!

軌道跡に午前8時インです。


しかし、緑が深くって自転車を押して進むのが大変、
何度もペダルやハンドルに樹の枝やつたが絡んで進行が止まります、

基盤が壊れているところは皆無ですが、倒木もすごくって自転車じゃま!
とげのある野ばら風の低木や熊笹に肌が出ているところは傷つけられて、
すでに擦り傷多数です。


30分ほど緑に苦しめられましたが突然視界が開けました、
送電線の監視道と合流したようで下草が飼ってあります。
こうなれば自転車乗車可能になってたのしい下りが始まります。
ただ、注意しなければならないのは監視道から軌道跡が離れてしまうところ、
知らない間に全然違う所に連れて行かれることがありますので要注意です。
今回もものの見事にロストして同じ所を行ったり来たり、
正解は『監視道脇の笹薮に突っ込む』でした。


監視道を離れてからは右手にゴルフ場、
道の日が当たっているところは笹薮、
木陰は比較的視野が開けている状態の繰り返し、
ただ笹薮もレールのあったと思われる所が轍風に笹が生えていないので、
タイヤをそこに通して、
ハンドルで笹をなぎ倒して行きます、
(これが後で痛い目にあうはめになりました)


繰り返しこんな格闘を繰り返していますと、
川の流れの音が大きくなり、視界が開け、
今までとは異空間の広場に到着しました。

二度上駅のスイッチバック跡みたいです。
何も目新しいものはないのですが
何か心落ち着く空間で不思議な感じです。
リュックを下ろしてしばしぼ〜っと…


ふとわれに返って進行方向に目を移すと、
かなり強烈な笹薮、今度は私の身長よりも高そう、
鉈や鎌など廃道セット持ってこなかったのを後悔しました、
(15mロープも持って来るべきだったかも)
轍の跡を頼りになんか意地になって前進して行きます。


突然目の前が開けました…
想定外のV字谷…高さ10mかな?

とりあえず谷底に下りてみますと
水の流れはないのですが対岸に上るルートがまったく見当たらないのです。
唯一上がれそうな笹薮があるのですが、鎌がないとルートを作ることが出来ません。
まして自転車を上げるにはロープがないと無理、
ここで探索は打ち切りとなりました。
谷底には焼き物の土管の破片や、コンクリートの土管が転がっていて、

ここまでの大きな谷ではなかったことを物語っていました。


で、ここから帰るのが大変、
自転車でなぎ倒した笹は全て逆方向に倒れているのでものすごい抵抗感、
来るときの倍以上時間がかかって監視道に到着、
後は舗装路に出るまで監視路を走っていきました。


いったん国境平に戻って国道で北軽井沢に下り
逆方向から二度上方面を目指すことにしました。
軽井沢駅跡から、微妙なカーブを描きながら走る軌道跡ににまにましながら、

国道を二度上峠方面に上っていると、
方面の上に怪しげな平場を発見、

ここから軌道跡は国道から離れていくようです、
平場に上ると、ここも笹薮、
ちょっと夏場は無理と言うことで、
次回は廃道セット持参で来るようにします。


いったん北軽井沢に戻り今度は三原側に下ることにします。
けれどこちら側も笹薮…

生活道路に使われているところは普通に自転車で走れるのですが、
川沿いの非車道はまったく侵入不可、
結局車道に迂回しながら嬬恋駅跡に到着、


しばらく車道を走っていたら汗が腕や脚の傷に染みて痛いこと痛いこと、
露出している肌のいたるところから細く出血していて
20歳の頃に夏休みを使って東海自然歩道を走ったのを思い出しました。

あの時も笹薮に苦しめられて腕や脚傷だらけだったよね、
あとタイヤはばら風のとげだらけだった…
と、おもむろにタイヤを見ると前輪2個、後輪4個とげが刺さっていました、
(No Cubes仕様だから大丈夫です)


時刻はすでに午後4時、
今日の泥んこ遊びは終了となりました。