まいりました…

今まで廃道は沢山歩いて(走って)来ましたが、
今回はあらゆることでまいりました、

直前まで行こうかどうしようか迷いましたが、
行って良かった…


草軽鉄道、夏場草の勢いで入れなかった区間に突入です。

まずは北軽井沢から二度上区間
前回は二度上側から下ってきて、
沢の崩落で引き返したルート、
多くのレポートでゴルフ場になっていて入れないと書いてありましたが、
Google EarthやYahoo地図を見るとゴルフ場の脇に筋?が見えちゃっています。

埼玉ブルベでおなじみ二度上峠のK54に車をデポ、

2mほど高みにある軌道跡に入ります。

軌道跡は笹藪…
夏の勢いはありませんが大変かも、
しかし地べたを見ると笹が茂っていないラインがずーっと続いています。
線路の跡?よっぽどすごいもの撒いていたのかな???

しばらくは県道と川を隔てた対岸を歩きます。

程なくして最初の橋脚跡、
当然橋は無いので沢を渡ります、
で、まずは沢に降りるルート探し、
そして笹をカットして、木に目印を付けて、

崖にはトラロープ(負加重不可ですが予算の都合で)を張って帰りに備えます。
が、沢はかなり水かさが増えちゃっている感じ、
とりあえず手足を使って体を水平にして石を伝って何とか移動成功。


切通しを抜けると県道とはおさらば、
けれどゴルフ場とこんにちは、
ボールを捜しに来たキャディさんと目が合ってしまったのでご挨拶、
「草軽独り占めですね、気お付けて」と、うれしいお言葉、

切通しが次々に現れ、その次にくるのが橋脚跡、


その遺功の神々しさに呆然と立ち尽くし
しばらくして、われに返ってルート作り、
迂回して沢に降りられるところは木に目印の紐を巻いて、草刈り。
直登のところはトラロープ使用です。


そして前回沢が深くて対岸に登れなかったところは、

そこから20mほど裏の沢が大崩落していて屏風岩状態になっていました。
ここが一つの大きな沢になるのも時間の問題かな…

とりあえずルートは確保できたので来た道を戻る事にします。
で、車をデポした地点を通りすぎて民家の裏側に進みます。
最初は泥沼状態、水がたまってしまっている、

そこを過ぎて盛り土地帯に入ると、
ちょっとした高台になっているためか草がすごい…

ほとんど平泳ぎ状態、
つたが体にまとわりついて進行を阻むので
剪定ばさみで切りながら進みます。
今回一番大変だったのはこの区間かもしれません。


車に戻って自転車を出して
今度は三原まで下ります。
北軽井沢から吾妻間の2kmはR146に分断されていて
いろいろ突っ込んで見ましたが軌道跡をたどるのは難しいです。

国道を離れて小菅沢、小宿川に入ると風景は一変、

林の中に笹薮が続いているのがそうです。

この区間、自転車にはほとんど乗れなくって、

持って入ったことはことは後悔しましたが、
なんか波長が合っているのかな、
すごく気持ちが高ぶって、楽しくって…

聞こえるのは水が激しく流れ落ちる音だけ、

全ての音がかき消されます(おかげで落し物しました)
すでに自然に帰りつつある昔の営み、




遺功も沢山、沢渡りざぶざぶもあり、鉄橋も渡ってしまいました。

しかし、まあ疲れましたわ、
足もですが、草を掻き分けていた腕もぱんぱん、
車まで戻る標高差300mの上りも悲しいほどよれよれになっていました。

帰りは下道でれでれコース、最近のマイブーム?
埼玉ブルベのルートで二度上峠から藤岡、児玉と抜けて
岡部から直江津に向かうときのルートで4時間半かけて帰ってきました。
あんまり止まらずにでれでれ走るのって、ブルベの時と一緒じゃん!