BRM606埼玉600km一日目

もう雨のブルベはないはずだったのに…
あさの4時に起きますと、昨日の雨のまんまです。
荷物は車に積んでありますので、着替えをして東川口のスタート会場に向かいます。


スタート会場の根岸運動公園には5時40分到着、
そこそこ車が集まっています。
自転車を車から出してチェックをすると、
あら…GPSがない…
しばらく状況が把握できませんでした。
昨日簡易泥除けをつけるときに自転車をひっくり返して作業したもので、
そのときにGPSをはずして忘れちゃったんだ、
取り合えずコマ図は持ってきていたので、
あわててスピードメーターをチェック、
とりあえず動きますが心配です(よく止まっているので)


とにかく雨はしょうがないにしても、泥はかぶりたくないので単独で走ることに、
アマガッパは上だけ着て、手袋を指付で行くことにしました。
それとスペアチューブを5本、
雨の日はパンクが多いので人にあげる分も携帯します
(この好意が自分を救うことになるとは)


午前7時前にサインをもらって出発です。
集団を避けて走りたいのですが信号で集団になってしまいます。
最初っから作戦台無しです、
なんて思っていたら走り出して15kmほどで後輪がよれよれ、
パンクしちゃいました。


ちょっとしか走っていないのにタイヤ周りはブレーキシューでヘドロ状態、最悪です。
腐りながらもチューブ交換、エアーカートリッジで5分ほどで走り出しました。


何度か集団に追いついては前に出て利根川のサイクリングロードへ、
ところがサイクリングロードの車止めを通過したときに今度は前輪がブシュ〜
二度目のパンクです、
こちらもエアーカートリッジで5分で復活、
でもヘドロまみれのホイールを触ったせいで手は真っ黒、
完全に吹っ切れてどうでも良くなってしまいました。


とっても汚くなってしまったので集団に入って前走者のスプラッシュを浴びても、もう全然平気なので、
PC1まで集団に埋没することにしました。


あとPC1まで10kmほどのところでサイコンが止まっていることに気付きました、
あわててガチャガチャいじっていると、今度は嵌んなくなっちゃった…
雨避けのサランラップが咬んじゃって最悪の状態、
かまわず押し込んだら設定ボタンを押してしまったらしく周長モードに…
諦めてPCでの宿題とさせていただきました。


やっと60km地点のPC1、と思ったのもつかの間、
コンビニの入り口で後輪がゴトゴト…
宿題が増えちゃった…


皆がお買い物をしてお食事をしている中、
手をヘドロまみれにして三回目のチューブ交換、悲しすぎます…
アーカートリッジはもうないしポンプでしゅぽしゅぽやるのかなって、思っていたら、
Iさんがフロアーポンプを貸してくれました、
助かった、ありがとうIさん。


メーターはたけさんのめいアドバイスでボタンを押しているうちに回復、
何とか走れそうです。


PC1からはリハビリ中というK澤列車に便乗、
周りはじんじんさん&たけさん&ぺだるふぁジャージの面々という危険な香りの集団、
雨は上がっていて、雨具は脱いでいるのですが、
今度は発汗でジャージがびしょびしょに、
特に日光の杉並木に入ってからは修行度がさらに上がって足がパンパンに、
結局140km地点、鬼怒川温泉のPC2の手前2kmで脱落、相変わらず粘りゼロです。


ここから山間部に入るのでアームウォーマーをはずして手袋も指きりに、
天気は完全に回復していて気温も上がってきています。


ゆるい上りを一人だらだらと上っていきます、
山間部に入っても観光の車が多く路肩においやられた拍子にごんとなんか踏んだ、
4回目のパンク、今度は前輪です、
もう最悪、このタイヤ二度と使うもんか!


気が抜けたように小さなアップダウンを繰り返してふと前輪を見るとなんか出っ張っている!
あわててブレーキをかけますが、その瞬間バスッ!
先ほどの前輪のパンク、タイヤサイドがきれていてそっからチューブが出ていたようです。
5回目のパンク、タイヤの内側にチューブラーの切れ端をあてがって
チューブが出ないようにして応急修理、
携帯チューブ全て自分で使いました、
後はイージーパッチが三枚あるのでそいつでがんばってもらいましょう。


そして走り始めて長い坂にかかったところ、
両足にやな感触が…
持病の脊椎間狭窄症の発作がやってきたようです。
ここんとこ、自転車に乗っているときには起こらなかったのに、
パンク修理の体勢がいけなかったのか、
自転車を止めて足を着いたとたん痙攣開始、
数分間のた打ち回って終了、後にはものすごい筋肉痛が残っています。
倒れている自転車はサドルバックがタイヤに擦っている状態、
タイラップの爪が死んでしまったようです。
なんか止めたい、気持ちが底の底まで沈んでしまいました。


PCではないですが190km地点のコンビニで休憩、
もう気持ちが落ち込んでしまって食い物でモチベーションを回復させるしか走る手立てはなさそうです。
大好きな焼きそばパンとから揚げとあんみつを食べながら参加者の通過を目で追います。
にこにこしながら手を振る参加者たちに刺激され、
また走ろうかなと思うまでは、そう時間はかかりませんでした。


走り出して最初の信号は会津田島の信号、
昨年の宇都宮1000kmで只見の町で集中豪雨に見舞われ
何とか人気のあるところにたどり着いたのがこの会津田島の町、
そんなことも昨日のように思い出されます。
この旅もそんな足跡を残しましょうかね。


R400は昔ながらの峠道、小さなコーナーが続くつづら折は馬車や牛車が登れる斜度、
気持ちも穏やかになります。
でも、発作はたびたび起こって幾度となく停車してしまう始末、
それでもライトを点ける前に下り終えることが出来て
270km地点の西会津のPC3に到着しました。


暗くなるととたんに眠気が襲ってきました。
交通量の多いR49なのでPC3から走り出して1時間ほどですが
コンビニの軒先で補給をかねて仮眠を取ることにしました。
仮眠を取るのはPBP以来、昨年は仮眠なしで走ってしまいました。
ブルベは寝ないで走る自身はあったのに、
普段でも狭窄症の発作が出ると、とにかく疲れて眠ってしまうことが多かったです。


1時間ほど仮眠して再スタート、
でも猪苗代の上りでまたしても発作で停止、
このころが最悪で、小さな上りや路面の凹凸でも発作の引き金になるようになってきて、
アベレージは20km/hをはるかに下回っていました。


あまりのきつさに耐えられなくなって猪苗代の野口秀雄記念館前やリステル入り口のコンビニでも休憩&仮眠、
余分なコンビニのレシートばかり増えていきます。


猪苗代の下りは前方にテールライトが見えるのでそれを頼りに下ります。
PC前にやっと追いつくとなんと小さな上りでアタック!?
行っちゃいました…
郡山のPC4でその正体を見つけると、やはりあのアタック好きのあの方でした。
あの方は当然健康ランド泊とのこと、
自分も泊まりたかったのですが、
この先の走行の想像がつかないので
食料を沢山買いこんでそのまま進むことにしました。


真っ暗な広域農道をゆっくり前進、
一時間後の羽鳥湖の上りの手前のコンビニでまたしても仮眠、
知らない間に一日が終わっていました。