北海道1000㎞三日目

コンビニを出て最初の峠は200mアップ、はじめっからインナーローに入っていました、

全然進みません…さらにここからは次のPCまで65㎞延々にアップ&ダウンが続きます、

上りに入ればインナーロー、下りは足を止めて右腕荷重、そんな走りが続きます、

変な姿勢でも走行がたたりお尻は痛くなるし、右腰にもはりと痛みが出てきました、

きつい、呼吸も足も全然平気だけれど常に修正を求められる上半身の筋肉やしょっちゅう右に曲がろうとする自転車にハッとさせられることでメンタルもつらくなってきました、

何も起こっていないのに足をついてしまい止まってしまうこともするようになってきました、

 

それでも前に進んでいましたが次のコンビニPCまで5㎞を切ったところで下りで大きな穴に落ちた瞬間にリアキャリアが壊れちゃいました、

あれやこれや手を打ちますが手の打ちようなし、

仕方なくバックに忍ばせておいた超軽量のナップザックに衣類などのの荷物を入れて、ボトルは一つ空にして工具を入れるようにしました、

 

855㎞地点、美瑛のコンビニPCに到着したのは7時過ぎ、アベレージ10km/h以下です、もう麺類しか喉を通りそうもないのでスパゲティなど食らいます、

あとナップサックでしょっていた防寒具などの多くの衣類は宅急便で自宅に送っちゃって身軽になって走ることにしました、

 

美瑛スタート、路肩の荒れた交通量の多い国道を10㎞程でしたが右腕と左腰がさらに悪化、ペダルを踏むとまっすぐ走らないので後方から車が来ると足を止めないとダメそう、

R38に出ると交通量がどっと増えてペダルを踏める時間がどんどん無くなっちゃいます、

たまらず905㎞地点のコンビニで休憩、ボトルが一つになってしまったので満タンにして出発します、

 

歌志内町に向かうトンネルまでの1㎞の上りはあまりに遅いため歩道走行、

上砂川町に抜ける500mほどですが激坂の設定には切れかかってしまう、

930㎞を過ぎると往路とほぼ並行して進むルートですが、往路はまっ平だったのに復路はアップダウンの連続、

今までブルべに出て初めて思いましたよ、ずるして往路は走っちゃおうかなって、

940㎞でR12に入ります、路肩が広くってとっても走りやすいと思ったのもつかの間、

街中に入ると路肩は狭くなり排水溝が路肩いっぱいまで広がっていて走るところがありません、

15km/h以下になってしまうのでいったん歩道に逃げますがその歩道すらなくなってしまいもう最悪、

さらに夕立も始まって踏んだり蹴ったり、これ以上の最悪はないと思っていましたが、

なんとリアタイヤがパンク、

土砂降りの中パンク修理です、普通の時はなんともないことですが腰がきついときには苦行でしかありませんでした、

腰を伸ばし伸ばししながらガラス片の除去、チューブ交換、

さらに空気入れ作業ですが、左の二の腕に力が入らないので大変、えらく時間がかかりましたが6気圧までは入ったみたいです、

作業が終わったころには夕立も上がっていました、

 

970㎞過ぎから急に路肩が広くなって走りやすくなりました、

遅いながらコンスタントに進んでいます、

なのに信号待ちで一旦停止した瞬間フロントタイヤが「プシュー」ですって、

ハイハイ、チューブ交換しますよ、今回刺さっていたのは細ーい針金状のものがブレーカーを突き破っていました、空気は5気圧が体力の限界、まあフロントなので良しとしましょう、

ついでに今日乗る予定だった飛行機をキャンセルして10日に泊まったホテルを本日予約しておきました、

 

990㎞で国道と離れて住宅街に入り995㎞で右折をすると、あれ?おかしい?

明らかに今までと違うタイプの荒れた道になりました、

路肩には砂がうずたかく積もっていて、川にかかっている橋もコンクリートがはがれてぼろぼろ、これはゴール近くのルートとは違うかなと疑い始めたところでまたしても後輪がパンク、今回はサイドカットでした、

とりあえずパンク修理、タイヤブートを入れて空気は5気圧までが限界でした、

 

やはりおかしいので来た道を戻ります、

西日でよく見えないGPSを取り外して何度も確認しますがよくわからない、というか頭が回りません、

あっちにフラフラこっちにフラフラ、

もう一度あの荒れている道をたどってみます、するとかなり広い道に出ちゃいましたよ、パンクした地点から200mほどのとこ、ここからゴールまでほんの15分、

なのに2時間以上うろうろしちゃいました、

 

19時やっとゴール、

スト200㎞は本当に長かったです。