BRM913宮城1000km3日目

十和田湖畔に出るとさらに寒いのでジャージを二枚重ねに、
渡良瀬渓谷を下って有人チェック到着、
すでに2時半になっていました、


さて、再び700m程の上り、
真っ暗で時々出会う小動物ものんびりしています、
結構傾斜がきつくダンシングを繰り返していたところ、
クリートが外れて右側落車!
股間とメットを打ち付けましたよ、
股間はえげつなく(吐きそうなくらい)痛みますが
ほかは大丈夫かな、
頭もジーンとはしていますが意識ははっきりしています、
右ペダルを見ると、あれ…シャフトだけになっている!!!
なんとペダル本体が外れてクリートについたままになっていました、
そうだ、20年前このペダルをやめた原因がこれだったのです、
今思い出しました、
このペダル、シャフトの先端に本体をベアリングを通して止めるネジがあるのですが
こいつが右ペダルにも関わらず正ネジなんです、
かなり強烈な接着剤で固定しているのですが
接着力が弱ったり、ベアリングが死亡してしまうと
このネジを外す方にトルクがかかってしまい
簡単に外れてしまう構造だったのです、


とりあえず外れたネジを締めようと携帯工具を出しますが
ネジがトルクスじゃあない…
なんと2.5mmヘックス、そんな工具持ってないよ
どうしよう、
有人チェックに戻るのも手かと思いましたが
あとわずかで峠の模様、
とりあえずマイナスドライバーで締まるところまで締めて
先に進むことにしました、


案の定すぐに下り、
しかしなぜか雨、
無印のカーボンリム用コルクシューは全く効く感じがなく
ズルズルと下っていきました、
先ほどの股間の怪我のせいか
道路からの振動がえらくきつく感じるようになりました、
右ペダルもいつ外れるか分からないので
強く踏むことはできませんし、
また、痛む股間を上げて走ることもできません、
結構修行感が強くなってきました、


山を下って平地になって漕ぎ始めて5kmほどで再びペダル脱落、
マイナスドライバーで締め込んでみます、


街中に入ってきましたが6時前に
2.5mmのヘックスを持っていそうなところ、
先ずはガソリンスタンド、消防署、派出所を探します、
でも、どれも不発、
結局PCまで来ちゃいました、
PCでネジを締め直して走り出します、
めぼしいところを探しますがだめ、
ガソリンスタンドもまだ空いていません、
でも、ひらめいちゃいましたよ、
朝からやっているところを
すぐ前にはビジネスホテルが!
飛び込んで事情をお話するとすぐに貸してくれました
めでたしめでたし!!!
とはいかないだろうな、
何度も外れたのでネジにグリスがついちゃって外れやすくなっているし、
ベアリングも死亡状態、
また外れる可能性は大ですから、


一安心してルートに戻ろうとキューシートを確認していると
PCのコンビニ名に公園前の文字が、
あれ、公園なんてあったかな?
私が買い物をしたところは駅前???
あわててレシートを見直すとやっぱり駅前、
間違えていました、けれど公園てどこだろう、
街中はランドマークが乱立していてトラックが読めません、
再びホテルに戻って場所を伺ってUターン、
結構戻ってPC発見、
買うものはなかったのですが
とりあえず落ち着こうとライトの電池交換して再スタート、
20km余分に走っていましたよ、


ここからは苦手なR7を走ります、
案の定車とのシンクロがうまくできません、
走りづらい、路肩が荒れている、振動が疲れる、
さらに土砂降りの雨が降ってきたので帽子とレインウェア装着、
もう荒れた路肩をゆるゆる行きましょう、
からだがひえたのでしょうか、トイレも近くなってきました、
60kmおきに停止する感じです、


激しい雨が断続的に降ってきます、
風はおおむね向かい風、25 km/hも難しくなってきました、
ひたすら我慢の走りで最終PCまであと少しというところで
日没、とたんに路面があれ
突然白線もその内側にも眠気防止の凹凸処理が現れました、
真っ暗な中自転車の走れる範囲は狭まり
厳しくなったぞと思った瞬間、
前輪が溝にはまったようでもろ落車、
運良く後続車がないタイミングでしたが
しばらくは走り出せませんでした、


最終PCからはなんとなくPBPを思い出すような感じのルート、
途中突風の洗礼や短いながら激坂のお見舞いなど有りお腹いっぱい、
ゴールまであと少しのところでペダル脱落、
結局、翌日の1時半頃のゴールとなりました。