数日前、なんとか毎分30回転ぐらいは漕げるようになってきて、
10分ぐらいは我慢できるようになったもので、
それでは走りに行きましょうと、
格安ツアーに申し込んでしまいました。
(宿泊付きの方が日帰りツアーより安い!)
なにせ盛岡駅発宮古駅行きのの山田線が11時にならないと走らないので
出発はゆっくりです。
(本当は盛岡から110km程なので走りたかったけれどまだまだ…)
13時に宮古駅に着いて駅舎を出ると全然変わっていない?
???な感じで自転車を組み立て走り出すと
やっぱり爪痕がそこいらじゅうに…
電柱や欄干が曲がっているのは当たり前、
瓦礫は全くないもののやたら畑や田んぼが多いかなっと思っていたら
実は基礎だけ残して家が無くなった跡地、
雑草が全てを覆い尽くして爪痕を隠しているだけ、
ここも田畑が手前にあって住居が奥にあるのではなくて
元々は道沿いから住宅が立て込んでいたのですが、
手前にあった建物が全てなくなっただけ、
まるで水田地帯に見える赤前地区も、
もとは住宅が密集していて、今回の津波で壊滅的な被害を受けてしまったところ、
こんな堤防や水門があるから津軽石は絶対大丈夫だろうと思っていたのに…
山田線も軌道も基盤ごと流されていて
津軽石駅は廃線のようで悲しかったです。
今回の目的は津軽石のフレームビルダー、エンメアッカも盛合さんと会うこと、
PBPのお土産を持って伺いました。
工房は2.1mの津波に襲われたとのこと、
正直お顔を拝見するまで心配でしたが、
いつもと変わらないお姿に一安心、
工房もひと通り綺麗になって、
まずはスチールフレームから再開していくとのことでした。
そして、PBPで使う予定だったフレームとご対面、
津波の中、どのフレームより軽く浮いていて
ガレキの一番上にのっていたそうです、
外見上は綺麗ですが内部のサビはいかんともしがたく
もう一度作り直しますとおっしゃっていましたが
今度順番が回ってくるのはいつのことか分からないでしょってことで
このフレームを最後まで仕上げてもらうことに勝手に決めてしまいました。
宮古発盛岡行きの最終が18時なので
膝に問題を抱える身としては、時間に余裕を持って帰路に付きます、
けれど結構順調に走れたので、
時間の許す限り、少し高台から港を眺めていました、
テレビで防波堤を津波が超えて、大型漁船が流されていく映像が
繰り返し流された場所です、
でも、今は普通に見えてしまう…
おそらく漁船の数など全然少ないし、
道路の周りは建物の基礎ばかり、
そんなところから視線をそらし、
元気なところばかり目で追っている自分がいました。
お土産にいただいた地元のパンがとっても美味しかったので
ひょっとしたらと思い駅前のスーパーに行くと
しっかり有りましたよ、
ついでに¥298‐のちらし寿司も購入、
スーパーの駐車場では縁日やっているし、
子供たちの笑い声と、高校生の忙しなく動き回る姿はどこも変わりないし、
18時前から縁台囲んで大人は酔っ払っているし、
やっぱり普通…
がんばれ!宮古!
盛岡に向かう山田線はいただいたビールが効いちゃって
車窓を楽しむ(多分真っ暗だろうけれど)こともなく爆睡、
盛岡に着いてホテルにチェックインする頃にはやたら腹が減ったので
一番明かりが眩しい焼肉&冷麺屋さんへ、
えっ、焼肉ってこんなに高かったっけ…
ということで寝る前のモンドセレクションとなりました。