BRM1006一日目

一宮に行ってきます。
黄金バットと海坊主に会いに…


雨が酷く降っています。
午前中まで仕事をして、仕事場で自転車を輪行袋詰め、
千葉駅西口までおかあちゃんに車で送ってもらいました。
感謝!!!
いつものように歩道橋を駆け上がって駅構内に入りましたが、
30秒ほどで全身ずぶぬれになってしまいました。
とってもまずい雰囲気です。


東京駅で新幹線に乗り換え、着席後眠りの体制へ、
でも発車してうとうとしかけた所で車掌さんの検札が…
その後は全く眠れず名古屋駅に到着、東海道線に乗り換えて木曽川駅に向かいます。
三日後はこの電車と平行してゴールを目指しているはずと自分に言い聞かせて
駅を降り立ったのは千葉を出て3時間半後でした。
木曽川駅の空は千葉駅のものとは全く違い、明るいお日様が顔を出しておりました。
一緒の電車を下りてきた輪行袋を担いだ方がほかに二名、
今日から三日間、同じ旅を行う同士でしょう。


昨年はスタート会場までなかなか行き着けず、大変な思いをいたしましたが、
今回はコンビニで買い物をしたにもかかわらず、15分ほどで到着しました。
スタート会場ではいつものマコ母の笑顔が待っていてくれました。
とってもほっとして緊張が一気に解けていくのが自分でも分かりました。
「いつもありがとう、マコ母」とても嬉しいけれど、ちょっと待って、
マコ母は5日前に静岡でメイクウィッシュラリーを主催したばかりでしょ、
休まないで大丈夫?ちょっと心配…


私はこの一年間ずーっと考えていたことの準備をすることに、
あんまり目立ってはまずい、でもみんなに気付いて欲しい。
心が通じるといいけれど…
出走サインをして、一時預けの荷物やドロップバックの荷物を預け準備終了です。


次々と集まってくる参加者の笑顔を見ながら、
自分が笑顔でいられているのか、我に返って心配してしまう。
一人でいるとついついうつむいてしまい、
知っている顔があちこちで談笑しているのにその輪に入っていけない。
気付くと左肩につけた黒い布切れを握り締め、心ここにあらずの状態。
こんな自分に合いに来たんじゃない!、布切れはすでにほつれ始めていました。


スタート会場の隅っこで立っていると肩をたたく人が、
「監督〜」久しぶりに会う岩DHIさん、今年二度目の1000km出走です。
しばらく談笑していると「あれ、かおりんは?」
スタートまで30分なのに姿がありません。
電話をかけると渋滞でスタートに間に合いそうもないとのこと、
ブリーフィング中も次々と駐車場に入ってくる車を気にしながら
間に合うように祈ることしか出来ないもどかしさ、
でも、おかげでブルベから離れていた気持ちを取り戻すことが出来ました。
車検を受け40人以上の参加者が整列します。
20:00、左肩の布切れを握り締め、心の中で「行ってきます」
そして右側に立って見送ってくれるスタッフに対して
クリートのはまる音にかき消されないだけ、出来るだけ大きな声で
「いってきま〜〜すっ!」


今日の活動をおえようとしている公園の自転車道に白と赤のLEDの帯が走り出しました。
かなり後方でスタートしたのでテールライトの赤い帯が幻想的です。
AJ愛知!素敵な演出ありがとう!気持ちは完全にブルベモードになりました。
1.2km先の折り返しを終えた参加者と対向した時は、
ヘッドライト帯がまるでUFOの編隊のようでこれまた幻想的!
とっても綺麗でした。


車の往来の少ない堤防道路に出たところで徐々に前に出て行きます。
10kmあたりで4番目あたりを走るカリスマさまを発見、
マークできる位置まで上がって見失うようにします。
17km地点の岐阜羽島駅あたりでは先頭集団は7名ほどに、後方は見当たりません。
30km地点、R21に入ると集団は4名に、
しかしそのすぐ後でもう一人のカリスマさまのIさんが追いついてきました。
この人、やはり化け物!
43km地点より広域農道に入ります。
二人のカリスマさまががんがん引き始めました。
ちょっとしたアップヒルに差し掛かり二人が腰を上げたときに
後方から「マイペース!」「OK!」の声が、
一瞬迷いましたが私は腰をあげてダンシング、心拍は一気に170拍を越えアラームが鳴り続きます。
情けないけれど、全く前を引くことなどなくひたすら三番目を走り続けて
22:50、先頭と同タイムで78.0km地点、PC1に到着しました。
当然後続を待つことなどなく、水とゼリー飲料を補給して5分後には走り始めました。
すぐに走りだして始まった上りを二人は30km/hオーバーで上っていきます。
私はあっという間にアラームが鳴り出し、85km地点で先頭から脱落しました。
これっていつものブルベのパターンなんですよね。
しかし、単独になって、国道を離れて車の往来がなくなると
今まで経験したことのないような激しい眠気が襲ってきました。
この二週間はほとんど寝ていないので、当たり前といってしまえばそれまでですが、
視野はどんどん狭くなってしまいかなりペースが落ちてきているようです。
(真っ暗な市道の上りの途中で猪に出会って一瞬目が覚めましたが)
何のために作ったのか延々と続く1.5車線の真っ暗な須掘りのトンネルの中で
時計のアラームとともにブルベ初日が通り過ぎました。

10月7日に続く…