まぼろしのトンネル

team10802007-11-15

以前からずっと気になっていたのですが、
千葉の紅葉の名所、養老渓谷の西にある大福山のさらに西にある破線をまたぐトンネル六つ…
MTBを手に入れたら行ってみたいと思っていました。


今日もいつもの房総ツーリングの予定でしたが、君津IC付近で事故渋滞とのこと、迷わず館山道を下りて小湊鉄道月崎駅に車をデポ、
大福山の紅葉具合をチェックしながら(まだまだ一分ってところですか)ウォーミングアップ、
途中、石尊山のヒルクライムに挑戦、1.4kmで200mアップ、平均15%弱だけれど最後がえぐかったです。


10時過ぎからいよいよ気になるトンネルへ向かいます。
JR久留里線上総亀山駅の少し東から上っていきます。
とりあえず舗装されていて、かなり荒れていますがダートよりずっと走りやすいです。
この道が最初のトンネルの1km手前まで続いていたのですが、民家が現れると道の姿がなくなってしまいました。
ちょうど家の前にいた方に道はあるか聞いてみますと、
「あの道はもうないよ、もう何年も手入れしてなくて、大雨で削られて跡形もないよ、もしいけるとしたらもう一つ奥の沢沿いから出るしかないよ、でも誰も入らないから自転車は無理だよ。」とのことでした。


とりあえずいけるところまでということで、奥の沢に向かってみますとちゃんと道があるじゃないですか、喜んで進入すると20mほどで道がなくなってしまいました。でもすぐ近くに水の音が聞こえるのでそっちの方に向かっていってしまいました。今思うとここでやめておくべきでした。沢沿いの道なき道をひたすら降りて行きます、振り返ると、もう来た道など全く分からなくなっていました。
人の足跡など全くなく、あるのは鹿の足跡ぐらい、たよりはGPSと時計のコンパスのみ、ずっと押し&担ぎです。
で、藪こきすること1時間、突然目の前にトンネルが現れました!
トンネルの前後5mほどは道であった面影はあるのですが、それ以外の場所は完全に自然に帰っています。

ただ救いは平行して流れる沢の流れが緩やかなこと、大きなアップダウンもなくてなんとか押しで進めます。
目の前の藪が切れると突然トンネルが現れる、そんなことの繰り返しで一時間ほどかけて五つ目のトンネルまでたどり着きました。
残すは後一つ、でも後50mほどなのに、大量の土砂と積み重なっている倒木がダムのようになって行く手を阻んでいました。
そこにいるのもかなり危険な感じです。
仕方ないので沢から尾根伝いに上って林道に出ることにしました。
たった200m、2時間以上かかりました、このまま遭難?とも思いました。
自転車にあらゆるものが絡まって行く手を拒みます。30cm上ってはハンドルやペダルに絡まるツタや木の枝をはずします。
ハンドルはフレームと平行になるようにまげて、フロントホイールもダウンチューブに縛って動かなくしました。でも、やっぱりじゃまなだけ、体一つなら簡単にすり抜けるのに…こういうときは鉈が絶対必要と思いました。


林道に出たら、全身が攣ってしまいました。
PBPのゴール以来です。