アタック二日目はずる休み

team10802007-12-02

アタック二日目は赤城の根利側を抜けて入間まで戻るコース、
でも、せっかくここまで来たのだから、
私はずるして、全長40kmを誇る栗原川林道にアタックすることにしました。
この林道はさらに他の林道を続けると70km以上のダートを延々走る事ができるようです。


朝、9時半ごろ、宿を皆さんとスタートして平川の交差点でお別れ、
一旦鎌田の片品そばによって、お土産のおそばとラーメン、
(特別おいしいわけではないけれど、生めんが\100-以下でいただけます)
それと年越しそばを予約して郵送していただくようにお願いして、
スキーの帰りの渋滞回避用の道を探索したりして林道入り口にたどり着いたのが11時半、
余裕をかましていましたが林道初心者の勘違いだと後になって思い知らされました。


ダートが始まって10kmほどは硬くしまっていて車同士もすれ違えそうな広い道、
山の斜面もそれほど急に見えません。
しかしそこから先は道路の山側も谷側も断崖絶壁!
高所恐怖症の私は恐ろしくって谷側の轍には入れません。
道路は大きな落石がごろごろ、
道自体はしっかりしまっているのですが、岩盤や岩の凸凹に前輪がはじかれてたびたびバランスを崩してこけてしまいます。
このままでは走れないので2.5kg/lの空気圧を適当に下げて(多分2kg/l以下)タイヤを弾まないようにします。
一旦止まってしまうと上には走り出せないので一旦下って広いところでUターン、
そのくらい広い林道です。
林道がガレ場の雰囲気のように荒れてきて、ハンドルが左右に激しく振られるようになって、
もう100mも走れないとあきらめかけていたとき、前方に高さ1mを越える土砂崩れの跡が現れました。
車は全く通過不可能、バイクもかなり難しそう、
崩落箇所は二ヶ所あってそれぞれ斜めに上がろうとしたタイヤの跡はいくつか確認できましたが、
崩落箇所の中間地点にはタイヤの跡は見当たりませんでした。
私は自転車を担いで岩場を登っていきますが、
土の斜面ではすごい威力を発揮してくれたつま先のスパイクピンも
ここではやたらすべるばっかりでかなり危ない場面もしばしば…
足元から転がっていった石は深〜い谷底へと消えていきました。


崩落現場を過ぎると道の傾斜が強くなってきました、
ハンドルに体重をかけていないと前輪のグリップを失ってバランスを崩しかけることもたびたび、
地図上では等高線に沿って緩やかに上っている道に見えましたが、
実際は谷に向かって下って、尾根に向かって上る道、
ちょうど三陸の海岸線を走っている感じで、
アップダウンを繰り返しながら標高を稼いでいるようです。
なので100m上るためには200m上る羽目になっているようです。


標高が上がるにつれて白いものが目立ってきました。
道路上にも白いものがちらほら、
轍の状態を見ると雪が降ってからこの林道に入った車の数は片手で足りる数のようです。
路面の砂利も小さくなって幾分走りやすくなってすぐに、
中間地点、皇海山登山口(標高1355m)午後2時到着しました。
ここまで20kmを2時間半、気が付けば日も西に傾き始めています。
あたりは雪で真っ白、後10km以上アップダウンが続きます。
かなりやばいです、もう休んでいる時間はありません。
とりあえずウィンドブレーカーとホッカイロを靴と手袋に入れて、すぐにスタートです。
今日の補給食はエンゼルパイ、一時間おきに食べています。
走り始めると轍の真ん中が凍っているところが目立つようになってきました。
凍っているところは全くグリップしないので轍と新雪の境目を選んで走ります。
雪のために道路の凹凸はあまり感じなくなっています。
幸い上りが北斜面、下りが西斜面のため、下りの雪は軟らかくってそこそこグリップします。
山の斜面に隠れようとしている太陽とおっかけっこするように西に進みます。
途中、山側に突っ込んでスタックしている品川ナンバーの四駆を発見、
かなりかいているみたいで亀のこ寸前!
「押してくれますか」という若者に、
「押しても無理でしょう、サイド引いてやってみた?」と聞くと
「???」、外ににるお姉ちゃんなみだ目、
女に押させる前に男のお前が押せ!それと基本的な操作は練習しようね。
「バンパーもうだめだから、こいつを犠牲にして出しましょう」
ということでドライバーチェンジ、で、シートに座ったらオートマ!?だ〜
ま、バンパー壊れているしいいかな〜
ハンドル真直ぐにして、4Hにして、サイドをボタンを押したまま引いて、バックのままアクセルオン、
えっつ、結構上るじゃんって、惜しいところでストップ、
そのままニュートラルにしてハンドルいっぱいに切って惰性で前進したら脱出成功〜
バンパー思いっきり壊せると思っていたのに拍子抜け、
有り金全部もらってからやればよかったかな、ちょっと悪魔が顔を出したりして、
とにかく私は先を急ぐのですぐに退散です。
あ〜ん、太陽が見えなくなってきた〜
雪がどんどんしまってきている〜
はく息は真っ白、ガーミンの示す標高は1500mを越えました。
上りは轍以外のところをバリバリ言わせながら走れますが、下りはかなりやばそう…
万事休す、下りは押しかなと思っていたら峠を通過、
一気に展望が開けて西斜面に出て雪の量もかなり少なくなっています。
ラッキー!太陽もチラッと見えて、雪も軟らかくって十分下れます。
すぐに雪も道からなくなってダウンヒルが始まりました。
今まで千葉のダートしか走ったことがないので250mぐらいの標高差しか下りたことがないのに、
今日は一気に800m!それも結構激って下っています。
フルサスとディスクブレーキに感謝しつつ、歳相応に下りました。
途中、後20kmは余分にダートを走らせてくれる林道、新地林道との分岐も目に留めず、
皆が午前中に通った県道沼田大間々線を目指します。
薄暗くなり始めた4時15分、何とか県道に合流、
ライトオンでブルベ的な走り?
東武が乗り入れている赤城駅まで県道沼田大間々線をひたすら真直ぐ走って輪行となりました。


千葉に着くまで乗り換え4回…
時間も3時間半かかりましたが、電車賃\2000-しないんですね〜
途中、太田駅で乗り換え時間が結構あったので、
駅員さんにお願いして駅から出て、名物?の焼きそばをいただきました。
焼きそばはその名前が付いているだけで大好きなので、大盛り\350-、堪能しました。
ついでに頼んだお調子\400-、
このバランスってフランス料理のワイン代みたいでした。