廃道遊び

万里の長城で遭難事故があったそうな、
マスコミは色々と責任問題を追求していますが
そもそも廃道遊びをする人って
それなりの覚悟ができているのではって思うのですよ、


千葉の低山でさえ遭難事故は起こるのだし、
たった50mを進むのに2時間かかることだってある、
ゴールが見えているのにとどかないこともあるし
すぐそばで生協のアナウンスが聞こえているのに脱出できないこともある、
なたで崖に足場を掘ってよじ登ったり
アケビの蔦に捕まって降下したり…
自然の力は計り知れないものがあり、
一年足らずで人の痕跡を奪い取ってしまう、


つまり廃道遊びって実は道を切り開いて行く遊びなのね、
だから普通の登山よりずっと過酷だと思いますよ、


事故が起きる前にすでに数カ所の長城を走破しているのだから
何か起これば大変なことになるかもって
分かっていたのではないかな、
そんな気がします、


それでも廃道に分け入ってしまうのは
そこにそれだけの魅了があるからだと私は思うのだけれど、
少なくとも自分の場合はそういう感じなんです。


亡くなることが本望なんて言いたくはないですが、
覚悟はしていたのではって思うのです、
だからそっとしておいてあげたい、
そんな気持ちがするのです。