BRM705宇都宮400km

天気が心配でしたが、直前に雨マークが消えて何とかいけそうと思っていましたが、
そんな生易しいものではありませんでした。


朝4時半起床、5時に車で宇都宮のサイクリングターミナルに向かいます。
どうも南西の風が吹いているようで燃費が良い、
スタートから120kmあたりまでは北東に進むので恵みの風かな。


7時前に会場に到着すると、すでにけっこうな数の参加者が集まっています。
受付を済ませてうろうろしていると雲の間から真夏の日差しが…
受付の場所も日陰にお引越し、
かなり気温が上がりそうな気配に、
600ml×2ボトルを一つ1000mlのものに変更、
真夏仕様でスタートです。


山を下るとK澤さんが先頭の8人ほどの集団が出来て、
追い風乗りながら快調なペースで進みます。
けれどかなり気温は上がってきているようで、
車の熱気がいやな感じ、電光掲示板の気温も28℃を表示していました。
ほとんど平地を走ってPC1の那須関谷のコンビニに着いたのが09:40、
アベレージ30km/hのペース、さすがK澤さんです。
1Lのボトルがすでに空になっていたので、1.5Lの水と薄皮饅頭を購入、
すぐに先頭で走り出しました。


今年のブルベではPCから走り始めるとき、
心拍の上昇をゆっくりさせたくて(5分以上かけて100拍を越えるように)
追いつかれたときに程よい心拍になっているように、集団より先に走り出しておく作戦、
これも眠くならない走り???


程よくK澤集団(4人)に吸収されて楽チン走行、
那須の道ってこんなになだらかだっけ、と思うほど、
でも、発汗は半端じゃなくすでにレーパンは水分飽和状態、滴っています。
とにかく出た分は入れないといけないので10分ごとに給水しますが、
下手をすると次のPCまでもたない勢いで減っていきます。
PC直前でK澤さんがライトを落として集団はバラけた状態で白河のPC2(約100km)到着、
11:21とっても速いです。


ここではコーラ1.5Lと水0.5L、大福一個、プリン一つお買い上げ、
ここも速攻でスタートです。


最初の峠、石堂峠は400mアップ、心拍140拍ほどでゆるゆる走っていると
後続に簡単に抜かれてしまいます、
追えないスピードではないのですが、
ここで心拍を上げては意味がないので大人の対応です。
峠近くは通り雨があったのか路面が濡れていて涼しかったし、
峠のトンネルはも〜最高!天然のクーラーのようでした。


峠を越えると猪苗代湖畔、600m近い標高なのにとっても暑い!
電光表示も32℃だって!
湖畔の道路では100kmのウルトラマラソンの真っ最中、
でもこの暑さの中、マラソンの華やかさや軽快さはなく、ただ黙々って感じで
これも修行の色濃いと思いました。
ボトルの水(コーラの水割り)も次のPCまでもちそうにないので、
エイドに便乗してボトルを満タンにしてもらい、以後がぶ飲み状態、
でも、こんだけ飲んでいても全くトイレに行きたくならないということは…


PC手前で先頭に追いついて13:41に猪苗代のPC3(150km)に到着、
かなりまいってきています。
こうなると食べられるものは限定されてしまって、
冷やし中華とプリン、あと卵サンドぐらい、
水分は麦茶2L、コーラ0.5L、オレンジジュース0.3Lというところ、
かなりの出費です。
腰を下ろすとなかなか走り出せなくて30分の休憩、
目を閉じると眠りそう、K澤さんも眠いを連発しています。


さて、本日のメインイベントの土湯峠越え650mアップです。
とりあえず最初に走り出すことに、
PCから走り始めてしばらくすると新道に入り斜度がぐっと増します。
最近の新しい道は傾斜がきつくってきつくって、
途中から旧道に入ると斜度は優しくなってサイクリング気分、
心拍も130拍台でするする走れます。
程なく峠のシークレット到着、
ボトルに水を分けてもらって、20kmのダウンヒル
一気に汗が引いていきますがちっとも寒くない、
逆に道路からの熱気がもわっと来ます。


この辺から思考力にかげりが出てきたようで、
右左を間違えたり、ちょこちょこミスコースしながら「UFO の里」青木平へ
やっぱし上りです。
やっと半分の青木平のPCに着いたのは16:24、
ここまではまあまあかな、
ご褒美に冷やし中華とプリンにしば漬けつけました。
水分は2Lの麦茶とただ飲みたかったコーヒー、
ここでも手足を伸ばして30分弱のうとうとしながらの休憩、
目を閉じると星がきらきらして今にもUFOが飛んできそうです。


次のPCまで35kmと近いからと自分に言い聞かせて、重い腰を上げます。
けれどこの区間、実は悪名とどろく県道40号線、
小さなアップダウンが続いてグロッキー、景色の記憶ゼロ、
ひたすら水を取りながら走っていたのでボトルも空、
三春町のPC5(250km)に着いたのは18:11
排気ガスの臭いがやたらと鼻につくようになって来ました。
これも弱ってきたってことなのかな?


食べ物は特に食べたくないので、プリンとコーラ1.5Lを機械的にとって、
それからちょっと考えて(次のPCまで70km)、水0.5Lとたまごサンドも購入、
そういえば、今回は一度も走りながら補給食食べていません、
コーラで補給している感じなのかな。
ここは有人チェックで休憩用のシートもあって快適です。
ついつい長居しそう、目を閉じたら最後です。


20分ぐらいで重い腰を上げて出発です。
気温は多少下がってきているようですが、相変わらずの発汗量、
もう体中べたべた、バーテープもブラケットもレバーもサドルもべたべたぬかぬた、
すぐに県道40号線に入ってまたしてもアップダウン、
けっこう激っているところもあって千葉の林道風、
日が暮れてライトを点灯するころにけっこう長い上りの始まり、
するとぽつぽつ落ちてくるものが、思うまもなくざーざーぶり、
夕立みたいで遠くの空では稲光が光っています。
とりあえず峠の頂上までは涼しいので雨に打たれるがまま上って、
下りは極薄レインウェアーを着て下ります。
下り始めて手袋でメガネの水滴を拭いたらば、
油膜ぎらぎらになって視界ゼロになってしまいました。
手袋が汗の油を目いっぱい吸っていて、触るもの全てがぎとぎとになってしまう始末、
ガーミンの液晶も指で水滴を払うと、こちらもぎらぎら、
いったん停止して、ティッシュできれいにして雨の水滴は我慢して下ります。
峠を下りきると雨は降っていません、道もドライ状態、とっても損した気分です。


なんか久しぶりに町の中に出てきてほっとしたりして、
『学校石川』で写真を撮ろうとしたら、デジカメ水没中、動きませんでした。
酔っ払いに飛び出されたりしながらPC6の道の駅はなわ(320km)到着は21:30でした。
何も考えることが出来なくって冷やし中華とプリンとコーラ1Lと麦茶1L
ほんと無意識にとってレジへ、
「これから明け方にかけて50人ほど自転車に乗ったのが来ますが、
休憩や食事を取りますものでご迷惑をおかけいたしますがよろしくお願いします」
と、決まり文句が口から出ます、これも無意識…
眠気はありませんが、瞬きのたんびに星がきらきら…こりん星かしら…


食べ物のことしか書いていないみたいですが、
それしか覚えていない感じで、後は断片的な記憶ばかりでとってもあいまいな感じ、
かなりやばい状態だったのかな…
全身の発汗は相変わらず激しくって、雨は降っていないのにずぶぬれ状態のまま、
腰を下ろすとお尻から汗の流れが斜面を伝わって一筋二筋…
よく汗が出ているうちは大丈夫って言うけれど、私、壊れてないよな〜


後90km、45km×2です。
ここからはフラットなコース、車がいなくなった道の真ん中を走ります。
たまにすれ違う車はみんな代行、
って言うことは単独で走っている車は酔っ払いの可能性大?
車が来るとやたら緊張するようになりました。
最後の馬頭のPC7(365km)についたのが23時を少し回ったころ、
コンビニに入るところでリアタイヤがすべる感じがしたので
触ってみるとぺこぺこ、しっかりガラス片がサイドから刺さっていました。
チューブ交換をしてガスカートリッジで修理完了、
とっても速くって、生涯最速のチューブ交換でした。


コンビニで手を洗わせてもらって、おつとめもちゃんと果たして
最後の食事も冷やし中華とプリン、水を1L、コーラ0.5L、
ボトルの一つにはピルクルの水割りを入れました。


最後の区間は石川広域農道と八溝グリーンライン、テレテレ上って元気に下る、
下ったところにある信号は必ず赤、
感応式なのか違うのか、しばらくして変化なければごめんなさいで通過しました。
そんなことをした罰か、目の前で東北線の遮断機が閉まり、
延々やって来ない貨物車を待つ羽目になりました。


道も平らになって、後は最後の上りだけなんて思っていたら、小さな峠が現れたり、
最後の最後でミスコースを連発したり
(走行トラックをピンクにしておいたので朝走った部分が見えなくなっていました)
残り15kmが長かったです。


何とか01:28にゴール、17時間28分の長旅でした。